網状皮斑(livedo reticularis)と抗リン脂質抗体症候群

抗リン脂質抗体症候群(antiphospholipid syndrome:APS)は、極めて高頻度にみられる後天性血栓性素因です。

医療関係者用に、大学病院のブログもリンクしておきたいと思います。
抗リン脂質抗体症候群クリック

おそらく、この疾患であるにもかかわらず診断のなされていない(もちろん治療もなされていない)いわゆる隠れ抗リン脂質抗体症候群の患者様が多数おられるものと推測されます。

管理人は、健康診断に抗リン脂質抗体症候群の血液検査を入れてはどうかと真剣に思っている位です。


抗リン脂質抗体症候群の一部の患者様で、皮膚に、網目のような皮疹(網状皮斑)(livedo reticularis)がみられる方がおられます。

換言いたしますと、網状皮斑によって、抗リン脂質抗体症候群を早期診断できることがあります。

網状皮斑は、皮膚の循環が悪い時にみられる、うす赤色の網目模様の皮疹です。

お風呂に入ると、この網状皮斑は一時的に消えることがあります。皮膚の循環がよくなるためでしょう。

皮膚の所見は、患者様にとっても目につきやすく、早期診断や早期治療につながることがあるという意味でも重要ではないかと思われます。



<抗リン脂質抗体症候群のリンク集>

【抗リン脂質抗体症候群】間下このみさんの病気

【抗リン脂質抗体症候群の発症頻度】

【抗リン脂質抗体症候群】検査が必要な時は?

【抗リン脂質抗体抗体症候とループスアンチコアグラント】

【習慣性流産の対処法】抗リン脂質抗体症候群

【習慣性流産】抗リン脂質抗体症候群であった時の治療

【アスピリンのみで出産成功、 抗リン脂質抗体症候群】習慣性流産

【習慣性流産】抗リン脂質抗体症候群なら大丈夫という考え方も

【こんなに若いのに脳梗塞!】抗リン脂質抗体症候群

【網状皮斑】皮膚で抗リン脂質抗体症候群が見つかる!

【抗リン脂質抗体症候群】何科を受診?

【抗リン脂質抗体症候群】治療(血栓症に対して)


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抗リン脂質抗体症候群と若年性脳梗塞(ラクナ梗塞)

まず最初に、医療関係者用に大学病院のブログ記事をリンクしておきたいと思います。

【大学病院のブログ記事:抗リン脂質抗体症候群】
抗リン脂質抗体症候群とは:APS(1)
抗リン脂質抗体症候群と血栓症:APS(2)
抗リン脂質抗体症候群と不妊症/不育症:APS(3)
抗リン脂質抗体症候群と厚生労働省難病(特定疾患)認定:APS(4)



さて、10、20、30、40歳代では、通常脳梗塞などの血栓症を発症するような年齢ではありません。

しかしながら、抗リン脂質抗体症候群(antiphospholipid syndrome:APS)では、十分にありえます。この病気は、女性では不育症(習慣性流産を含む)をきっかけに診断されることが多々あります。また、若年性の血栓症も診断のきっかけになりやすいのです。

若い人の脳梗塞では、抗リン脂質抗体症候群ではないかどうかのチェックは必ず必要です(管理人は、特にラクナ梗塞が多い印象を持っています)。逆に、抗リン脂質抗体症候群の診断がなされた患者様では症状がなくても脳MRIを撮って、ラクナ梗塞などの有無について精査が必要です。

ただし、高齢者の抗リン脂質抗体症候群もあります。

全ての年齢層である疾患が抗リン脂質抗体症候群なのですが、高齢者の脳梗塞はよくあるかもしれませんが、20歳代など若い人の脳梗塞は、やはり何か原因があると考えたいところです。

私は、6歳の子の血栓症(抗リン脂質抗体症候群)の経験もありますが、
一方で、中年〜高齢者にもある病気であることも念のため
もう一度強調しておきたいと思います。


抗リン脂質抗体症候群の場合もそうですが、血栓症は発症してしまいますと、不可逆的な麻痺が残ってしまうことがありますので、本来は二次予防でなく、一次予防(発症する前の治療)をしたいところです。



<抗リン脂質抗体症候群のリンク集>

【抗リン脂質抗体症候群】間下このみさんの病気

【抗リン脂質抗体症候群の発症頻度】

【抗リン脂質抗体症候群】検査が必要な時は?

【抗リン脂質抗体抗体症候とループスアンチコアグラント】

【習慣性流産の対処法】抗リン脂質抗体症候群

【習慣性流産】抗リン脂質抗体症候群であった時の治療

【アスピリンのみで出産成功、 抗リン脂質抗体症候群】習慣性流産

【習慣性流産】抗リン脂質抗体症候群なら大丈夫という考え方も

【こんなに若いのに脳梗塞!】抗リン脂質抗体症候群

【網状皮斑】皮膚で抗リン脂質抗体症候群が見つかる!

【抗リン脂質抗体症候群】何科を受診?

【抗リン脂質抗体症候群】治療(血栓症に対して)




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抗リン脂質抗体症候群:流産、不育症

不育症(習慣性流産を含む)にはいろいろな原因があると思います。
管理人は産婦人科疾患のことは良く分かりませんが、内科疾患では、抗リン脂質抗体症候群(antiphospholipid syndrome:APS)が有名です。

抗リン脂質抗体症候群は、あまり聞き慣れない病名かもしれませんが、極めて発症頻度が高いです。ひょっとしたら、糖尿病よりも多いかも知れません。

ただし、適切な診断がなされずに、適切な治療がなされていない方が、多々おられるのではないかと懸念しています。

抗リン脂質抗体症候群は、血栓症(脳梗塞、深部静脈血栓症、肺塞栓など)や習慣性流産(胎盤に血栓ができるためです)の原因となる疾患です。

上記のような臨床症状があって、血液検査で抗カルジオリピン抗体またはループスアンチコアグラントのいずれか一方以上が陽性であれば、抗リン脂質抗体症候群の診断がなされます。

友人、知人、親戚の方で、あかちゃんを授かりたいにもかかわらず、流産を繰り返しておられる方はおられないでしょうか?

もしも、抗リン脂質抗体症候群であれば対処法があります。
抗リン脂質抗体症候群は、胎盤に血栓(血の固まり)ができることが流産の原因と考えられています。ですから、血栓ができにくくする治療を行います。

具体的には、アスピリン(バイアスピリン、バファリンも同じ)という血液をさらさらにするお薬を飲んでいただきます。

また、ヘパリン(商品名:カプロシンなど)という血栓をできにくくする注射も10ヶ月間継続することもあります。

いずれにしても、この治療を開始するかどうかの判断のために、抗リン脂質抗体症候群の確実な診断が必要になってきます。

習慣性流産だからと言ってあきらめるのでなく、上記のように対処法がある場合がありますので、まずはきちんとした検査を行いましょう。

なお、子役で有名であった間下このみさんが、抗リン脂質抗体症候群でしたが、適切な治療によって赤ちゃんを授かっておられます。ご自分で病名を発表されて、当時かなり話題になっています。

<抗リン脂質抗体症候群のリンク集>

【抗リン脂質抗体症候群】間下このみさんの病気

【抗リン脂質抗体症候群の発症頻度】

【抗リン脂質抗体症候群】検査が必要な時は?

【抗リン脂質抗体抗体症候とループスアンチコアグラント】

【習慣性流産の対処法】抗リン脂質抗体症候群

【習慣性流産】抗リン脂質抗体症候群であった時の治療

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抗リン脂質抗体症候群の治療:ワーファリン、アスピリン、プレタールなど

抗リン脂質抗体症候群(antiphospholipid syndrome:APS)は、高頻度にみられる後天性血栓性素因です。この病気であるにもかかわらず診断のなされていない、いわゆる隠れ抗リン脂質抗体症候群の方が多数おられるのではないかと推測されています。

動脈血栓症(脳梗塞など)、静脈血栓症(深部静脈血栓症、肺塞栓など)、習慣性流産(女性)などの臨床症状がみられ、血液検査で、抗カルジオリピン抗体またはループスアンチコアグラントのうち1つ以上が陽性であれば、抗リン脂質抗体症候群と診断されます。

習慣性流産に対する対処法や、検査などに関しましては、リンク集から関連記事をご覧いただくことができます。

さて、血栓症に対する治療はどうすれば良いでしょうか?
残念なことに、抗リン脂質抗体を消すような治療は存在しません(一部の一般的ではない特殊治療を除きます)。つまり、抗リン脂質抗体症候群を根治することはできないのです

しかし、抗リン脂質抗体症候群を根治することはできなくても、症状が出ないようにコントロールすることは可能です。
具体的には、抗血栓療法を行うということになります。

New England Journal of Medicineという、世界最高峰の超一流雑誌に、抗リン脂質抗体症候群のコントロールにはワーファリンが有効であるという有名な論文が二つあります(ただし、ワーファリンには催奇性の副作用があるため挙児希望の女性には使用できません)。
抗リン脂質抗体症候群の患者様には、ワーファリンによる抗凝固療法を行うというのが世界標準ということになります。

しかし、これに対しては異論も多いようです。
たとえば、脳梗塞を有した抗リン脂質抗体症候群の患者様に対しては、やはり血栓症治療の原則とおり、アスピリンなどの抗血小板療法を行うべきではないかという考えもあるようです。

ここは、ブログ(管理人の日記)ですので、大胆に管理人の行っている治療法を書かせていただきたいと思います。あえて、世界標準治療ではありませんので、あしからず。


【抗リン脂質抗体症候群の治療(習慣性流産の場合を除く)】

1)脳梗塞のみ
脳梗塞にもいろんな病型がありますが、この症候群ではラクナ梗塞が最も多いです。ラクナ梗塞に対して有効であるというエビデンスがあるのは、プレタール(薬品名:シロスタゾール)のみです。ラクナ梗塞であれば、管理人はプレタールを用いています。脳梗塞の病状によっては、アスピリンの併用を行うこともあります。

2)静脈血栓(深部静脈血栓症、肺塞栓など)のみ
この場合は世界標準とおり、ワーファリンを用いた治療を行います。この症候群は血栓傾向が強いですので、トロンボテスト10%前後(INR 3前後)の強めの治療を行っています。ワーファリンに、プロサイリン(ドルナーも同じ)の併用を行うこともあります。

3)脳梗塞と静脈血栓の両方がある場合
プレタールとワーファリンの併用、アスピリンとプロサイリン(ドルナーも同じ)の併用、アスピリンとワーファリンの併用などを行っています。重症例では、アスピリンとワーファリンとプレタール(またはプロサイリンまたはドルナー)の併用を行うこともあります。

なお、管理人は、プロサイリン(ドルナーも同じ)は、静脈血栓症に対してもかなり有効であるという印象を持っています。


抗リン脂質抗体症候群に対する治療法は、今と、10年後と、20年後では、かなり変貌をとげるのではないかと思っています。




<抗リン脂質抗体症候群のリンク集>

【抗リン脂質抗体症候群】間下このみさんの病気

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血栓止血の臨床ー研修医のためにー

流産&APTT延長:抗リン脂質抗体症候群

流産 APTT延長

本日、上記の検索でこのブログを訪問していただいた方がおられますので、記事にしておきたいと思います。

活性化部分トロンボプラスチン時間(APTT)延長と、流産(習慣性流産)の掛け合わせですと、まず最初に考えるべき疾患は、抗リン脂質抗体症候群(antiphospholipid syndrome:APS)です。

抗リン脂質抗体症候群では、血栓症(脳梗塞などの動脈血栓症、深部静脈血栓症や肺塞栓などの静脈血栓症)や、習慣性流産(胎盤に血栓形成)といった臨床症状がみられます。

検査では、以下のいずれかが陽性です。
1)ループスアンチコアグラント
2)抗カルジオリピン抗体、抗CL-β2GPI複合体抗体


APTTの延長する疾患としては、血友病A、血友病B、von Willebrand病などの出血性疾患が代表的です。しかし、抗リン脂質抗体症候群(APS)でも、APTTが延長することがあるのです。APSは、血栓性素因であるにもかかわらず、出血性素因のようにAPTTが延長するというのはとてもミステリアスですね。

ただし、注意すべき点があります。APTTが延長しない抗リン脂質抗体症候も半分以上ありますので、APTTが正常だからと言って抗リン脂質抗体症候を否定できる訳ではありません。

やはり、ループスアンチコアグラントや、抗カルジオリピン抗体、抗CL-β2GPI複合体抗体を測定しませんとAPSかどうか何とも言えないのです。

抗リン脂質抗体症候群のリンク集

抗リン脂質抗体症候群(図解)




症状・病気の 総リンク集 【総括】

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抗リン脂質抗体症候群(APS)における血小板数、APTT

「抗リン脂質抗体症候群 血小板数」

上記の掛け合わせでこのブログを訪問していただいた方がおられますので、記事にしておきたいと思います。

抗リン脂質抗体症候群(antiphospholipid syndrome:APS)は、極めて発症頻度の高い後天性血栓性素因です。脳梗塞、深部静脈血栓症、肺塞栓などの血栓症を発症しやすくなります。

確定診断のためには、以下の2つの検査が必要です。
1) ループスアンチコアグラント(lupus anticoagulant:LA)
2) 抗カルジオリピン抗体(anticardiolipin antibody:aCL)



しかし、上記の専門的血液検査を最初から行うわけではありません。抗リン脂質抗体症候群を疑うのはいろんな場合がありますが、多いのは以下のような場合です。

1)習慣性流産、不育症:胎盤に血栓ができます。
2)危険因子が明らかでない動脈血栓症(脳梗塞など)
3)全ての静脈血栓症(深部静脈血栓、肺塞栓など)
4)膠原病(全身性エリテマトーデスなど)では必須の検査
5)原因不明の、APTT延長、血小板数低下

さて、上記の中で、5)はとても違和感を感じるのではないかと思います。
APTTが延長する有名な疾患としては、血友病A&B、von Willebrand病があります。これらは、出血する病気です。

血小板数が低下する病気も、特発性血小板減少性紫斑病(ITP)、再生不良性貧血ほか多数ありますが、いずれも出血する病気がほとんどです。

ところが不思議なことに、抗リン脂質抗体症候群ではしばしばAPTTが延長し、血小板数が低下するにもかかわらず、出血ではなく血栓症です。とてもミステリアスなのです(ただし、血小板数もAPTTも正常な抗リン脂質抗体症候群も多々ありますので、この病気を疑った場合は、必ずループスアンチコアグラントと抗カルジオリピン抗体のチェックが必要です)。

さらに困ったことに、特発性血小板減少性紫斑病(ITP)と抗リン脂質抗体症候群(APS)が合併することもあります。この場合は、出血もしやすくなりますし、血栓症にもなりやすくなります。治療方針の決定に大変苦慮します。

換言いたしますと、特発性血小板減少性紫斑病の患者様では、全員がループスアンチコアグラントと、抗カルジオリピン抗体を測定すべきなのです。特発性血小板減少性紫斑病の40%で抗リン脂質抗体が出現するという報告があるくらいです。


抗リン脂質抗体症候群のリンク集

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【こんなに若いのに脳梗塞!】抗リン脂質抗体症候群:S

10歳代、20歳代、30歳代、40歳代。。。

普通は、脳梗塞などの血栓症を起こすような年齢ではありません。


しかし、抗リン脂質抗体症候群では、十分ありえます。
若い人の脳梗塞では、抗リン脂質抗体症候群ではないかどうかのチェックは必ず必要です。ただし、高齢者の抗リン脂質抗体症候群もあります。
全ての年齢層である疾患が、抗リン脂質抗体症候群なのですが、
高齢者の脳梗塞はよくあるかもしれませんが、
20歳代など若い人の脳梗塞は、やはり何か原因があると考えたいところです。

私は、6歳の子の血栓症(抗リン脂質抗体症候群)の経験もありますが、
一方で、中年〜高齢者にもある病気であることも念のため
もう一度強調しておきたいと思います。


抗リン脂質抗体症候群の場合もそうですが、血栓症は発症してしまいますと、不可逆的な麻痺が残ってしまうことがありますので、本来は二次予防でなく、一次予防(発症する前の治療)をしたいところです。



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【習慣性流産の対処法】抗リン脂質抗体症候群

習慣性流産にはいろいろな原因があると思います。



私は産婦人科のことは良く分かりませんが、内科の疾患では、

抗リン脂質抗体症候群

があります。



抗リン脂質抗体症候群は、あまり聞き慣れない病名かもしれませんが、
極めて発症頻度が高いです。
ひょっとしたら、糖尿病よりも多いかも知れません。
ただし、適切な診断がなされずに、
適切な治療がなされていない方が、
多々おられるのではないかと懸念しています。


抗リン脂質抗体症候群は、
血栓症(脳梗塞、深部静脈血栓症、肺塞栓など)や習慣性流産(胎盤に血栓ができるためです)の原因となる疾患です。
血液検査で、抗カルジオリピン抗体またはループスアンチコアグラントのいずれか一方以上が陽性であれば、抗リン脂質抗体症候群の診断がなされます。



友人、知人、親戚の方で、あかちゃんを授かりたいにもかかわらず、流産を繰り返しておられる方はおられないでしょうか?

もしも、抗リン脂質抗体症候群であれば対処法があります。
抗リン脂質抗体症候群は、胎盤に血栓(血の固まり)ができることが流産の原因と考えられています。

ですから、血栓ができにくくする治療を行います。

具体的には、アスピリンという血液をさらさらにするお薬を飲んでいただきます。

また、ヘパリンという血栓をできにくくする注射を10ヶ月間継続することもあります。

いずれにしても、この治療を開始するかどうかの判断のために、抗リン脂質抗体症候群の確実な診断が必要になってきます。

習慣性流産をあきらめるのでなく、対処法がある場合がありますので、きちんとした検査を行いましょう。



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【抗リン脂質抗体症候群の発症頻度】

抗リン脂質抗体症候群は、血栓症(脳梗塞、深部静脈血栓症、肺塞栓など)や習慣性流産の原因となる、後天性の血栓傾向の疾患です。


抗リン脂質抗体症候群とは、どういう病気であるかにつきましては、
このブログの右サイドカテゴリーまたは下の記事にある総リンク集から入っていただきますと、抗リン脂質抗体症候群に関連した記事をまとめてご覧頂けます。


さて、この病気はどの位の頻度でみられるのでしょうか?
これは、医療機関によってまるで患者さんの数が違うと推測されます。

と言いますのは、抗リン脂質抗体症候群は、抗カルジオリピン抗体ループスアンチコアグラントと言った特殊な検査を行わないと絶対に診断できないからです。

この2つの検査は、健康診断や人間ドックで調べることはありません。

主治医が、抗リン脂質抗体症候群という病気を熟知していて、この患者様では測定すべきであると考えないかぎりオーダーされません。

抗リン脂質抗体症候群は、比較的新しい疾患概念ですので、
多くの埋もれた患者様がいらっしゃると思います。

ただし、臨床医のこの病気に対する認知度には、とても大きな開きがあると思います。

私は、健康診断で、抗カルジオリピン抗体やループスアンチコアグラントを取り上げるべきであると真剣に考えています。


つまり、それくらい多く存在する疾患ではないかと思っています。



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【アスピリンのみで出産成功、 抗リン脂質抗体症候群】習慣性流産

アスピリンのみで出産成功  抗リン脂質抗体症候群

上記の掛け合わせでこのブログに入っていただいた方がいらっしゃいますので、補足しておきたいと思います。

抗リン脂質抗体症候群は、習慣性流産や、動脈血栓症(脳梗塞、心筋梗塞など)・静脈血栓症(深部静脈血栓症、肺塞栓など)の原因となる、極めて高頻度にみられる病気です。おそらく、数多くの、診断がなされていない患者さまがいらっしゃるものと推測されます。

さて、抗リン脂質抗体症候群で流産する理由ですが、胎盤に血栓(血の固まり)ができて、あかちゃんに充分な酸素、栄養がいかなくなるためと考えられています。

ですから、狭義の不妊症ではありません。妊娠のチャンスは普通と変わりませんが、流産しやすいということです

治療ですが、習慣性流産の抗リン脂質抗体症候群の患者さまでは、胎盤に血栓ができないように、血液をさらさらにするお薬を使用します。

具体的には、以前の記事で書かせていただいたような治療を行います。

アスピリンと、ヘパリンの併用が最も強力な治療になります。
全員で最強の治療を行うべきという考えもあるかも知れません。

ただし、ヘパリンの皮下注射を10ヶ月行うというのは、負担に感じられることも少なくありません。そのため、アスピリンの内服のみで妊娠経過をみせていただくことも少なくありません。

このあたりは専門家でも意見がわかれるところですが、私は以下の場合は、アスピリン内服のみでみせていただくのでも良いのではないかと思っています。


1)お若い場合:たとえば20代半ばまでですと、今後の妊娠の機会も多いです。まずは、アスピリン内服のみという考えの患者さまも多いと思います。

2)習慣性流産をきっかけに、初めて抗リン脂質抗体症候群と診断された場合:アスピリンもヘパリンも投与されたことがない訳ですので、まずはアスピリン内服のみという考えもあるでしょう。

3)抗リン脂質抗体症候群の診断のためには、ループスアンチコアグラントと、抗カルジオリピン抗体の検査が必要ですが、判定が微妙な場合:つまり、陽性とも陰性とも判断しにくい場合です。弱陽性の場合と言っても良いかも知れません。あるいは、検査のたびに、陽性になったり、陰性になったりする場合です。おそらく、抗リン脂質抗体症候群の病勢は弱いと思われます。


患者様にこのあたりのニュアンスも正確にお伝えして、最終的には、患者様に治療方法を決めていただくことになると思います。



この病気にかぎりませんが、どの治療方法を選択すべきか微妙な場合があります。

その場合は、それそれの治療方法の、メリット、デメリットを包み隠さず全て患者様にお話した上で、患者さまに治療方法を決定していただくことになります。



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