健康診断の結果、コレステロールが高いということで、病院受診をすすめられることはよくあるのではないかと思います。
高コレステロール血症は、現代病の一つかも知れません。
食事療法で十分な効果が得られない場合には、薬物療法を考えることになります。
今のコレステロールのお薬は、本当に良く効きます。まるで、別人かと思うくらいに、コレステロールは著明に下がります。
以下のような高コレステロール血症の患者様の経過は、いかにもありそうです。
健康診断で、コレステロール 280と著明に上昇(正常は220まで、理想値は170〜180)、リピトール(5)を内服して、1ケ月後にはコレステロール は200へと正常化。
安心された患者様は、お薬を自己判断で中断、その結果コレステロール 280へと逆戻り。
卵、魚卵をとることを制限するなどの食事療法はとても大事なのですが、コレステロール 280と高い場合は、やはりお薬の力を借りざるをえないです。
ただし、効果は内服中のみです。
リピトールに限らず、コレステロールを低下させる優れた薬物がいくつもあります。
しかし、これらの薬物は内服している期間のみ有効です。内服しなくなってしまいますと、速やかに効果は消えてしまいます。
同じことが高血圧などのお薬にも言えます。
自己判断で内服を中止することなく、主治医と十分に相談しましょう。