【医学部卒業後の進路】高校生、受験生のために

全てを書きつくすことはできませんが、私の知るところを書かせていただきます。

1)基礎医学:
研究一筋の道です。
臨床は大事ですが、臨床レベルの発展を支えているのは、基礎医学です。
基礎医学の研究の積み重ねによって、素晴らしい診断方法や治療方法の発展があります。
現在、基礎医学へ進む人はとても少ないです。
私の同期生でも、1割いなかったように思います。
いろんな要素があると思いますが、国の行政によっても、
もっと基礎医学に進む人が増えるようにしていただきたいと思っています。

2)臨床医学:
いわゆる臨床医になることです。多くの人が、この道を選択します。
ただし、極めて多くの領域があります。
内科系:内科(さらに多くの領域があります)、小児科、精神神経科、放射線科など、多数。
外科系:外科(さらに多くの領域があります)、眼科、耳鼻咽喉科、産婦人科、泌尿器科、皮膚科など、多数。
たとえば、ここから、多くの分野を知ることができます。

3)行政(厚生労働省)など:
私の同期生も、複数人がこの道を選択されました。
現在の医療は、良き行政のもとに、発展していきます。
とても大事な仕事ですし、私達臨床家も多くの期待を寄せています。

どの道へ進むかは、6年間学ぶ間に、
自分に最もあった分野を選択すれば良いと思います。


医学部を考慮中の高校生にとって、進路を決める上での一助になればと思います。





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【医学部を目指す学生さんへ】

将来、医師になるためには、
医学部に入学する必要があります。

他の学部よりも、目的意識を持って入学する学生さんが多いはずです。

ほとんどの医学部学生さんは、6年間の教育を無事終えて、
国家試験にも合格して、医師として巣だって行きます。

しかし、一部の医学部学生さんは、とても残念なことに、
進学できなかったり、休学になってしまったりすることがあります。

極めて優秀な成績で入学してきたはずですが、とても残念です。

いろんな原因がありうると思いますが、
一つは、医学部入学が、出発ではなくゴールになってしまっていたことがあるのではないかと思っています。



他学部を卒業して社会人を経験された後に、
医学部に再入学し医師を目指される方がおられます。
年齢は、同級生より当然上ですが、とても熱いです。目の輝きが違います。
やはり目的意識が極めて明瞭だからだと思います。

是非、医学部を目指している学生さんには、
入学をゴールにするのでなく、
新たな出発のための扉へ向かうという認識で、
現在の勉強を頑張っていただきたいものだと思っています。


そして、病気で悩める多くの人を救える良医を目指していただきたいと思っています。


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医師不足は深刻だ!

医師不足、特に地方における医師不足は深刻だ(私は地方の内科医師です)。

マスコミでも、産科、小児科に医師不足が最近よく報道されているが、

他科においても医師不足が深刻である。

私の担当する内科領域ももちろん例外ではない。


医局は、関連病院を維持できなくて、
次々と関連病院を切らざるをえない危機的な状態となっている。

このままでは、日本の医療は大変なことになってしまうだろう。


医学部を目指している志ある学生さんには、

是非自分の地元も大事にしてもらえると嬉しい。


都会圏や他県の大学の医学部に進学しても、

地元の大学の医学部大学院として戻ってくることはとても容易だ。

大学院でなくても、地元の大学での研修を受けることはとても容易だ。


優秀な人材が、全て都会圏に流出してしまうのではなく、

地域医療にも是非、心を馳せて欲しいところだ。



医療・医学行政の改善を、切に願っている!!


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【医師のあるべき姿とは】(具体編)

私の個人的意見です。


1)患者様と、同じ目線であること(偉ぶらないこと)。

2)患者様の職種、社会的地位、身なりなどは全くみることなく、
純粋に患者さまの病気と、患者さまの心を診れること。

3)患者様は、正に自分だと思って最善の診療にあたれること。

4)専門語ではなく、誰が聞いても分かる、平易な病状説明ができること。

5)自分の限界を知っていること。
(註)これだけ医療が発展しますと、1人の人間が全てを診ることは絶対に不可能です。自分よりも他の医師に紹介した方が良いと判断した時は、躊躇しないことが大事と思います(自分は万能だと思っている医師は最も危ないと思っています)。


今後とも精進してまいりますので、よろしくお願いいたします。



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【医師のあるべき姿とは】(抽象編)

人間十色ですから、
当然医師もいろんなタイプがいます。
これは、内科、外科、小児科、産婦人科など、
いろんな科があるという意味ではありません。

いわゆる、医師の人間像です。

いろんな、キャラの医師がいて良いと思います。
医師のキャラが、皆同じだったら気持ち悪いですよね。

私はその中でも、
医師である自分と、患者様の立場を入れ替えて、
こういう医師に診てもらいたいと思えるような医師を目指したいと思っています。


自分が患者様であったら、
主治医にどうしてもらいたいか、
主治医からどういう話を聞きたいか、
どういう接し方をして欲しいか、
さらにどういう治療をして欲しいか、
常に、そういうことを考えながら診療を行うべきと考えています。

もちろん、自分はまだまだその域に達していませので、
さらなる精進が必要です。


しかし、自分の人間的に至らないところを自分で認めて、
それを改善しようとするところに、
成長があるのではないかと思っています。


それでは、具体的に、医師のあるべき姿ですが。。。


このあとの、後編に続きます。



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医学部入学者の、6割を地元の人間に(医師不足)

私は、田舎大学の医学部出身です。私が学生のころは、半分くらいの同期生が地元出身だったと思います。

今は、地元出身の学生さんは、2〜3割位のようで、都会圏出身の学生さんが多いです。

母校が全国区であるというのは、良いことではあるのですが、これが現在の地方での医師不足の大きな原因の一つになっています。

新研修医制度が導入されてからというもの、都会圏出身の学生さんたちは卒業後に都会に戻りますし、地元出身の学生さんですら都会圏での研修を希望することが多々あります。

地方大学の医学部はもっと地元出身者の入学比率を上昇させるような入試制度にしてはどうかと思っています。

個人的には、60%位を地元出身者にするのが良いのではないかと思っています。


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医師不足:有能な女性医師のためにできることは。

広島の医師不足の記事

上記の記事の中に、以下の文章があります。

地域医療の担い手である大学病院への研修医の在籍数が減少しており、広島大は03年度118人から今年度41人と約3分の1に減少。これにより地域の病院への医師派遣が難しくなり、地域医療の崩壊を招く背景となっている。(青字は引用)

管理人が住む地域は、広島よりもっと地方ですので、もっともっと悲惨な状況です。
広島は、どちらかと言えば、都会圏に属すると思っていたのですが、広島でも医師不足は深刻のようです。

一体、医師はどこへ消えてしまったのでしょう?
と、言いたいところです。

おそらく過去に政府が試算した数に比較して、現在の医師の数がかなり少ないのではないかと思います。

いろいろ考えられる理由の一つとして、女性医師が勤務を継続しにくいと言うことも挙げられるかも知れません。家庭と激務の両立は決して楽ではありません。
もう少し、政策として女性医師が勤務を継続しやすい環境にして欲しいところです。
女性医師は、特に不足しているとされる産婦人科や、小児科でもとても貴重ではないかと思います。

具体的にはどうすれば良いかですが、

1)完全当直性の確立:おそらく都会圏の病院では既にそうなっていると思いますが、午前9時〜午後5時の勤務を普通にする。管理人が住む地域では、まだほとんどの病院で、患者さまの病状によっては主治医が、夜間、休日を含めて全責任を持つという病院が多いです。もちろん当直医もいますが、夜間、休日を含め主治医に対する依存度が高いです。これでは、なかなか家庭との両立が難しいです。

2)女性医師の当直の免除:上記の裏返しですが、家庭を持つ女性医師が当直をしないことで他医師に対して精神的負担を感じないように、制度として家庭を持つ女性医師の当直免除を確立してほしいです。

3)家庭を持つ女性が安心して働くための、保育施設がまだまだ十分ではないのかも知れません。

有能な女性医師が多数おられます。
是非とも女性医師が、継続して生涯勤務を継続できる環境を整えたいところです。

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医師不足の原因の記事(かなり的を得ています)

医師不足の記事

全く偶然ですが、この記事を目にしました。一部、表現がどうかと思う箇所はありましたが、なかなか的を得ているように思います。

上記の記事を、管理人の感想つきで(括弧書きのところ)以下に要点を列挙します。


1)特に特定地域や診療科での医師不足は著しい(産科、小児科が強調されていますが、実は内科も医師不足がとても深刻です。少なくとも私の地域では。内科医師を撤退している病院が相次いでいます。そのうち、内科医が一人もいない地域が多数でてくるでしょう。このままの無策状態では)

2)僻地の診療所だけではなく、地域の中核病院でも医師が足りなくなり(その通りです)、お産の取り扱いや、救急患者の受け入れをやめる医療機関も珍しくなくなっている(その通りです)。

3)その理由としてよく挙げられるのが、大学医局制度の崩壊と開業する医師の増加、それに新しい研修制度の開始だ(よくぞ言いきっています、その通り!!)。

4)これまで多くの医師は大学の卒業とともに大学医局に入り、教授の指示の下、医局の影響下にある病院を回ったり、留学したりしてきた。僻地など労働条件の悪い地域に赴任する医師を確保できたのも、次の赴任先として条件の良い病院を用意するなどの“にんじん”をぶら下げることができたからだ(この表現は抵抗を感じますが、しかし、確かにこのような側面もあったかも知れません)。

5)人手が十分でない病院では、24時間365日拘束され、徹夜で仕事をした後にそのまま診察室に入るケースも少なくない(管理人自身もそうでしたが、これって本当は危険ですよね。睡眠不足のくたくた状態で診療をしているわけですから。当直の翌日もボランティアで深夜まで勤務、場合によっては連続徹夜もしょっちゅうでした。もちろん時間外手当は1円もつきません。絶対に労働基準法違反ですよね)。

6)自分で診察時間をコントロールできる開業医は、そんな労働条件改善を求める医師の選択肢の1つなのだ(確かに、厳しい勤労条件に耐えられず、開業する人もおられるのでしょうね)。

7)2004年4月から始まった新しい医師の臨床研修制度も医師不足の原因として指摘される。新制度下では、大学を卒業したての医師の約半数が、一般の市中病院での研修を選択した。そのため、それまで若い医師を雑用に使ってきた大学では人手が足りなくなり、あちらこちらに派遣していた医師を大学に引き上げざるを得なくなった。(はい、全くその通りです)

さて、どうすれば良いのでしょうか。
このブログ内でも繰り返し書かせていただいたように、研修医制度を、旧制度に戻すのが良いです。
また、特に地方の大学では、医学部学生の50%以上(理想的には80%以上)を地元学生にすべきと思います。推薦入学や地域枠を、大幅に拡大すべきと思います。

これ以上書き続けますと、また熱くなってしまいますので、右サイドの医師不足のカテゴリーから関連記事をご覧いただければ幸いです。


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国立がんセンターで麻酔医の相次ぐ退職(給与、待遇)

国立がんセンターで、麻酔医の相次ぐ退職

都会圏の第一線病院でもこのようなことが起きるんですね。
待遇が、悪いために麻酔科の転職が続いたようです。そのため、日本を代表するがん治療の病院で、手術に支障が起きているわけです。憂うべき事態です。

医療崩壊は、地域のみならず、都会圏にも及んでいるということでしょうか。

また、根底には、医師の絶対的不足があるようです。

現在のスーパーローテート制度をもとに戻すとともに、
早々に医師不足に対する対策が必要です。


なお、今回の医師転職のきっかけになったとされている待遇の点ですが、管理人もとても理解できます。管理人は、大学病院(文科省管轄)、国立病院(厚労省管轄)、自治体病院(自治体管轄)、民間病院でのすべての勤務経験がありますが、

給与は、
民間病院>自治体病院>国立病院(厚労省管轄)>>>大学病院(文科省管轄)
でした。

大学病院にいたっては、医師手当は0円ですし、身分は医師ではなく文科省教官になっています。高度に専門的知識を要し、危険を伴う業務内容だと思いますが、医師手当がつかないのは如何なものかという意見があるのも、理解できます。
また、大学病院の場合(管理人が若かりしころは)、朝8時から勤務し、深夜1時まで残業することは日常茶飯事でしたし、当直の翌日であっても、やはり朝8時から勤務し、深夜1時まで残業することが普通でした。そして、時間外手当は、1円もつきませんでした。

このような大学病院の極めて待遇の悪い環境で頑張ってこられた、先輩たちの忍のがんばりの結果、今の日本の医療、医学があると思いますと、感慨深いものがあります。しかし、業務内容に合った「適切な」給与体制であって欲しいものです。

国立がんセンターにおいての今回の問題は、医療を考えるきっかけになってくれると良いのですが。。。


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医師国家試験合格者発表(合格率)

医師国家試験合格者発表

国家試験で、合格率が90%を超えるというのは、かなり高いのではないかと思います。

医学部は卒業するまでにも、進級試験が多数ありますし、最終的には卒業試験もありますので、医師国家試験を受験できる人は、既にかなり選抜されていることも理由の一つかもしれません。

そして、気になる各大学ごとの合格率ですが、医学部に入学する時の各大学の難易度と、合格率との間には全くと言って良いほど相関がありません。

たとえば、最難関である東大理III(医学部)の合格率がトップかと言いますとそうではありません。これは、大学の教育方法に差があることが理由の一つではないかと思います。

私は東大での教育を受けたことがないので勝手な想像ですが、医師国家試験を全く意識しないむしろ将来の研究を意識した教育がされているのではないかと思います。
一方、私立大学医学部は、国家試験合格を至上命題とした教育がなされているのではないかと推測しています。

どちらが、良い悪いではなく、それが大学の持ち味になっているのではないかと思います。

ということで、あまり各大学の合格率を比較しても意味がないのではないかと思っているところです。

とは言っても、医師国家試験くらいは、軽く合格したいところではありますが。。。



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