血栓症の臨床(図解)シリーズ
・出血と血栓:1・2・3・4・5・6・7・8・9
線溶は、血栓を溶解しようとする働きのことを言います。
血管内皮から組織プラスミノゲンアクチベーター(t-PA)が産生されます。
t-PAは、肝臓で産生されたプラスミノゲン(Plg)をプラスミンに転換します。
プラスミンは、血栓(フィブリン)を分解して、FDP(Dダイマー)にします。
ですから、FDP(Dダイマー)が上昇しているというのは、血栓ができて溶解したということを意味します。DICや、深部静脈血栓症で、FDP(Dダイマー)が上昇します。
t-PAとプラスミノゲンは、血栓(フィブリン)親和性が高く、血栓のある場で、要領よく血栓を溶解します。
ただし、t-PAの働きを阻止する物質が知られています。
プラスミノゲンアクチベータインヒビター(PAI)です。PAIが高い場合は、血栓は溶解されにくくなりますので、血栓症を発症しやすくなってしまいます。
このPAIという物質は興味あることに日内変動することが知られています。
早朝高値となり、午後には低値となります。
心筋梗塞や脳梗塞などの血栓症が早朝発症しやすいことが知られていますが、早朝にはPAIが高くなり血栓が溶解されにくいためではないかという考え方があります。
(続く)
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線溶は、血栓を溶解しようとする働きのことを言います。
血管内皮から組織プラスミノゲンアクチベーター(t-PA)が産生されます。
t-PAは、肝臓で産生されたプラスミノゲン(Plg)をプラスミンに転換します。
プラスミンは、血栓(フィブリン)を分解して、FDP(Dダイマー)にします。
ですから、FDP(Dダイマー)が上昇しているというのは、血栓ができて溶解したということを意味します。DICや、深部静脈血栓症で、FDP(Dダイマー)が上昇します。
t-PAとプラスミノゲンは、血栓(フィブリン)親和性が高く、血栓のある場で、要領よく血栓を溶解します。
ただし、t-PAの働きを阻止する物質が知られています。
プラスミノゲンアクチベータインヒビター(PAI)です。PAIが高い場合は、血栓は溶解されにくくなりますので、血栓症を発症しやすくなってしまいます。
このPAIという物質は興味あることに日内変動することが知られています。
早朝高値となり、午後には低値となります。
心筋梗塞や脳梗塞などの血栓症が早朝発症しやすいことが知られていますが、早朝にはPAIが高くなり血栓が溶解されにくいためではないかという考え方があります。
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