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血栓症の臨床(図解)16:アスピリン&ワーファリン

血栓症の臨床(図解)シリーズ
・血栓症の基礎:1234567891011121314
・抗血栓療法:1516



血栓症(脳梗塞、心筋梗塞、深部静脈血栓症、肺塞栓など)の発症を抑制する治療を、抗血栓療法と言います。
前述の通り、抗血栓療法には、抗血小板療法と、抗凝固療法がありますが、この使い分けはとても重要です。

抗血栓療法の使い分けを間違えますと、出血の副作用ばかりが出て、効果はないという最悪の事態になってしまいます。

まず、動脈血栓症(血流が速い環境下での血栓症)ですが、血流が速い環境下では血小板が活性化されやすく、血栓形成に血小板の関与が大きいと考えられています。ですから、この治療には抗血小板療法が有効です。
抗血小板療法の代表的なお薬は、アスピリンです。

一方、静脈血栓症(血流が遅い環境下での血栓症)ですが、血流が遅い環境下では凝固が活性化されやすく、血栓形成に凝固の関与が大きいと考えられています。ですから、この治療には抗凝固療法が有効です。
抗凝固療法の代表的なお薬は、ワルファリン(商品名:ワーファリン)です。
本記事執筆時点(2015年2月)では、新規経口抗凝固薬(NOAC)も我が国では4種類が臨床の場で使用されています。

心房細動は、脳塞栓の重要な危険因子です。脳動脈で血栓が閉塞するのですが、血栓ができるのは心臓内です。心房細動がありますと、心臓が規則正しく収縮しないために、心臓内に血液の滞流(よどみ)ができます。ですから、血栓の性格は、血液の流れが遅い静脈血栓(凝固血栓)と類似しています。
有効な治療法は、抗血小板療法ではなく、抗凝固療法です。



(続く)



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  • 2017.09.26 Tuesday
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コメント
こんにちは。
私は循環器内科・外科の病棟で看護師をしています。初歩的な質問で申し訳ないのですが、2つほど質問させて下さい。
1.心外患者が術後ワーファリンを内服すると思うのですが、これは動脈血にさらされていますが、人工血管や人工弁に対して、血液が凝集する事を予防しているから、ワーファリンによるコントロールという理解で大丈夫でしょうか?また自己血管による血行再建や弁の形成術を行っている方も術後にワーファリンを使用しているのですが、永久的ではなく飲まなくて良くなるのでしょうか・・?

2.心不全で入院中の患者さんの治療で、メインにヘパリンが混注されている事がほとんどです。多くの方は心房細動や虚血性疾患を基礎疾患として併せもっているのですが、心房細動や虚血性の疾患がベースにない患者さんでも同じように加療されています。先輩Nsに聞くと、メインやhANPなどの流量が低く閉塞予防ではないか?と言われたんですが・・あまり納得出来ませんでした。
心不全に陥ってることから前負荷増大などで心房細動に一時的になる方もいる事を考えると、先生のおっしゃる血液のよどみからのなのか・・・?など思いましたが、よく分からずです。

長々と失礼しました。
ご回答頂けると嬉しいです、よろしくお願いします。
  • ウサギ。
  • 2011/02/12 3:49 PM
ウサギさん、この度はご訪問ありがとうございます。

「心外患者が術後ワーファリンを内服。。。」手術の種類によって、内服する薬物が変わる可能性があります。弁置換術後はワーファリンが原則です。弁周囲に血液の滞留を生じて、凝固活性化をきたすのを抑制するという考え方で良いと思います。

ただし、腹部大動脈瘤手術後は、アスピリンなどの抗血小板薬が原則になると思います。

ワーファリンやアスピリンなどの抗血栓療法を開始したということは、必要があって開始している訳ですので、通常、永続的な内服になると思います。

「心不全で入院中の患者さんの治療で、メインにヘパリンが混注されている事がほとんどです。多くの方は心房細動や虚血性疾患を基礎疾患として併せもっている」この場合には、心房細動や虚血性疾患に対する治療を目的とした投与になります。

「メインやhANPなどの流量が低く閉塞予防ではないか?と言われたんですが・・」
臨床の現場ではこのような使用のされ方もありうるかと思います。

治療目的か、ルート閉塞予防目的かは、ヘパリンの使用量でも判断できる可能性があります。たとえば(全く例えばですが)、ヘパリン10000単位/24時間であれば治療目的でしょうし、ヘパリン3000単位/24時間であれば、ルート閉塞予防目的と推測されます。

以上、分かる範囲内で書かせていただきましたが、回答になっていますでしょうか。
  • あーちゃん
  • 2011/02/14 2:48 PM
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