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血栓症の臨床(図解)79:抗リン脂質抗体症候群と動脈血栓症

血栓症の臨床(図解)シリーズ
・血栓症の基礎:1234567891011121314
・抗血栓療法:15161718192021222324252627
・アスピリン vs. ワーファリン:
28293031323334353637383940
414243444546
・深部静脈血栓症/肺塞栓(DVT/PE):
4748495051525354555657585960
616263646566676869707172
・抗リン脂質抗体症候群(APS):
73747576777879



抗リン脂質抗体症候群(APS)の疫学に関する報告の続きです。

抗リン脂質抗体症候群の臨床症状は
1)血栓症(動脈&静脈)
2)不育症(習慣性流産)
です。

血栓症は、動脈血栓症も静脈血栓症もあるのですが、今回は動脈血栓症を紹介させていただきます。

上図のように、圧倒的に多いのは、脳梗塞(一過性脳虚血発作を含む)です。
一方で、もう一つのmajorな血栓症である虚血性心疾患は少ないのも特徴です。

脳梗塞ほど多くはないものの、皮膚潰瘍、四肢壊疽、網膜動脈血栓症、腎梗塞、腸間膜動脈血栓症などもあります。
ほとんど全ての部位での血栓症があると思っていた方が良いようです。

なお、脳梗塞は、管理人の経験では、ラクナ梗塞が最も多いように思っています。
また、網膜動脈血栓症や皮膚潰瘍ももっと多いような印象があります。

疫学調査は、その調査時点での疾患に対する関心度の高さの違いによって、調査結果が相当変わる可能性があることにも留意が必要と思っています。

なお、抗リン脂質抗体症候群のリンク集(← クリック)からも、関連記事をご覧いただけます。


(続く)

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  • 2017.08.02 Wednesday
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コメント
初めまして!
ネットサーフィンをしていて、こちらに辿りつきました。
私は44歳の既婚・出産歴無しの女性です。
私は、去年の暮れ辺りから爬行があり、
何軒か病院で診察を受け、今年7月にAPSとSLE(免疫内科で二週間入院、各検査に異常がなく、ステロイド投薬は無しで経過観察中)と診断され、
膠原病が落ち着いている間に、爬行の原因である腸骨動脈の閉塞を改善する為、
先月カテーテル治療をして、ワーファリンを服用していて週一回・受診をして調整中です。
ワーファリンを飲み始めてから、初めての生理がきましたが、主治医の忠告通り出血量が増えました。
私は、結構立派な子宮筋腫(多発性・自覚症状が殆どないので経過観察中)もあるのですが、ワーファリンの服用に寄って、筋腫が大きく育つ可能性はありますか?
出来たら、閉経まで経過観察で耐え忍びたいのですが・・・
あーちゃん先生は、APSや血栓症に精通されているので、今後ともお付き合いをお願いしたく願っています。
初めての訪問で、図々しく申し訳ありません;;
  • うさちゃん
  • 2010/09/09 7:46 PM
うさちゃんさん、この度はご訪問ありがとうございます。

医学には100%ということはありませんが、「ワーファリンの服用に寄って、筋腫が大きく育つ可能性」は、私の理解にはありませんでした。
しいて言えば、筋腫内に出血するとありえるのでしょうか?このあたりは一度産婦人科の先生に聞かれても良いかと思います。

なお、ワーファリン治療の意味合いに関して、どのように聞いておられるでしょうか。

http://aachan1219.jugem.jp/?eid=4462
http://aachan1219.jugem.jp/?eid=4463
http://aachan1219.jugem.jp/?eid=4524

閉塞性動脈硬化症の診断で間違いなければ、通常は抗血小板療法になります。
私ですと、アスピリン、プレタール、プロサイリン(ドルナーも同じ)から治療薬を選択すると思います。病状によっては併用するかも知れません。

閉塞性動脈硬化症以外に、ワーファリンが必要になる他の病態があるのかも知れません。一度、主治医に確認されてはいかがでしょうか。

以上、分かる範囲で書かせていただきましたが、回答になっていますでしょうか。

追伸:APSにはワーファリンが有効という有名な論文がありますので、APSだからということかも知れません。
  • あーちゃん
  • 2010/09/10 8:41 AM
あーちゃん先生、コメントを有難うございます。
一応、お薬を出して頂いた経歴も説明させて頂きますね;
ワーファリン治療の意味合いは、APSとカテーテルのオペでステントを留置したので、術後はワーファリンを調整しながら服用を続けないといけないと聞きました。
プレタールとドルナーは、最初に受診をしたA病院の循環器内科で出して頂きました。
でも、動脈硬化症と言われて疑問に思ったので、セカンドオピニオンでB病院の心臓血管外科で受診・検査でAPSが発覚し、プレタールのみ出して頂きました。(ドルナーは頭痛がするので止めて頂きました)
次の診察日まで日が空いていて、その間に微熱・倦怠感が続き通勤も耐え難いほどになり、B病院には免疫内科がないので、C病院の免疫内科に行き、即入院が必要という事で検査入院し、SLEも発覚しました。
2週間で退院し、C病院の免疫内科からB病院の心臓血管外科にはお手紙を書いて頂き、
膠原病が落ち着いたので、B病院にてカテーテルのオペを受けました。
術後はこちらでワーファリンのみを出して頂きました。
術後の次の日に、下肢を中心に赤班みたいな症状と、白血球減少、発熱があり、膠原病が暴れだしたかもしれないので、
あくる日にC病院へ転医して、膠原病の検査入院を1週間しました。
ワーファリンの調整もB病院からC病院になりました。
結果、異常はなく今回もステロイド投与には至らずに退院、現在もC病院で週1回ワーファリンの調整中です。
B病院は、術後初めて来月検診です。


  • うさちゃん
  • 2010/09/11 11:02 AM
うさちゃんさん、コメントありがとうございます。

ワーファリンの経過、了解いたしました。

その上で、なおかつ、このあたりの抗血栓療法の考え方は、意見の分かれるところだろうと感じました。

今後とも何かございましたら、遠慮なくコメント欄に書き込みいただければと思います。

この度は、ご訪問いただきありがとうございました。
  • あーちゃん
  • 2010/09/12 10:13 AM
あーちゃん先生、こんばんは♪
その後、ワーファリンの調整と膠原病の診察で、C病院に通院しています。
先日の血液検査で、白血球が3200→2100に減少していて(元々低めですが、膠原病が発覚してから更に低いです)・・・
通院レベルのステロイド投薬を念頭に置いておく様に言われました;
血栓治療でワーファリンを飲んでいるのに、ステロイドを投薬しても問題ないのでしょうか?
白血球の減少の原因はワーファリンではないのでしょうか?
患者として、白血球を上げる対策は何かないでしょうか?
免疫を上げる本なども出版されていて、
指先の刺激などが記載されていますが・・・ステロイドは、限界ギリギリまで服用したくないのが本音なんです。
今は、体調は落ち着いていますし・・・



  • 2010/09/24 11:14 PM
うさちゃんさん、ご訪問ありがとうございます。

「白血球が3200→2100に減少して」ということですが、1回のみでは何とも言えないことがあります。もう、1〜数回くらいは、白血球数の推移をみたいです。また、回復することもありますので。

ワーファリンとステロイドの両薬を内服しておられるかたは珍しくありません。膠原病(SLEなど)とAPSの合併があれば、普通にありえる治療法です。

白血球の減少の原因はワーファリンのためではないと思いますが(少なくとも私は経験ありません)、これも医学で100%ということはありませんので、断言することはできません。

ステロイドを内服していただくかどうかは、内服のメリット(SLEに対する治療)と、デメリット(多数の副作用)を天秤にかけて慎重に判断することになると思います。主治医に、メリットとデメリットを聞いてみられると良いと思います。

「免疫を上げる本なども出版されていて、指先の刺激などが記載されていますが・」:私は聞いたことがありません(どのように医学的に説明できるのか想像できません)。しかし、医学に100%ということはないですので、もしも、これが真実であるならば、その機序を詳細に聞いてみたいと思います。

いつもご訪問いただきありがとうございます。
  • あーちゃん
  • 2010/09/26 8:30 PM
あーちゃん先生、こんばんは!
いつも解りやすく質問に答えて頂き、有難うございます。
今月7日・木曜はB病院の検診で、8日・金曜はC病院の受診日で、両日採血したところ、やはり白血球が減少していて、好中球も減少していました。
B病院にて8/23にオペをして、その夜に白血球が1700くらいに減少して、次の日に一日だけステロイドトータル1000mgを点滴され、次の日には3000台に戻っていました。
今、数値が下がってきたのは、そのステロイドが切れてきたかたらかも?といわれました。
とにかく、副作用のリスクも人によって違うから、好中球がこんなに減少したら、やはりステロイドを20mg/1日から低量で始めようよ!って、薦められています。
次回は今週金に診察ですが、できたら早めに決断して受診するように促されました;;
自覚症状はなにもなく、平和に日常生活を送れているのに、ステロイドしか対策はないのでしょうか???
ちなみに、8日は白血球が1900、好中球
が23.6でした。リンパ球は49.5ありあります。
ステロイドでリンパ球が減少すると本で読んだことがあります。
私の今の状態では、一般的にステロイドはさけられませんか?
  • 2010/10/12 1:23 AM
この度もご訪問ありがとうございます。

多分、私が病状の全てを知ることができないためだと思いますが、白血球数が少ないためにステロイドを使用するというのは、大きな抵抗があります。

ステロイドを使用すべきかどうかは、SLEの病勢(病気の勢い)がどうかにかかっていると思います。白血球数が少ない場合に、ステロイドを使用すると確かに白血球数は上昇しますが、このことでどういうメリットがあるのか分かりません。

SLEの病勢はどのように聞いておられるでしょうか。

ステロイド治療は大きな副作用を伴いますので、ステロイド治療のメリットが、副作用のデメリットを上回る場合にのみ行う治療です。
白血球数を増やすためにステロイド治療を行うということは考えられません。おそらく、それ以外の理由でステロイド治療を行う理由があるのではないでしょうか。

主治医にそのあたりを、ストレートに聞いてみられては如何でしょうか。
  • あーちゃん
  • 2010/10/12 10:50 PM
あーちゃん先生、いつもお世話になり有難うございます。
15(金)に主治医を受診したところ、
白血球は1990でした;
先月6日以降、ずっと2000以下です;
ステロイド服用について、SLE・APSの病勢については、具体的には何も言われませんでしたが・・・
白血球の数値に懸念されているようです。
間接性肺炎になってからじゃ遅いよ!とか、
感色々な感染を恐れていらっしゃる様です。
それで、14(木)に漢方クリニックを受診して、毎朝お薬を煎じて飲んでいます。
主治医にもお薬手帳をみせて、しばらくは漢方で様子を見たいとお願いして、承諾を得ました。
少しでも異変を感じたらすぐ受診に来る事をお約束しました。
風邪気味の人には近づかないように言われました。
主治医がこのように承諾して下さったということは、ステロイド服用までに猶予はあったのかなって、思いました。
以前、オペ後に白血球が減少したときも、「いわば、兵隊さんが体のどこかに出かけているだけだから、そんなに気にしなくていい」と言われ、「ステロイドは軽い症状で服用してしまうと、いざというときに効きづらいことがある」とも聞いていましたので、
今回は、感染をかなり懸念されたのかな?と感じました。
鍼灸(すでに経験済で私には合うようです。ははも50年以上東洋医学にかかっています)も、うけようと思っている旨を主治医に承諾はいただきました。
もちろん、東洋医学や民間療法のみに頼るのは危険だと思いますので、主治医は定期的に受診します。
主治医は、何とかぎりぎり私のわがままを聞いてくださったのでしょう・・・
今はこのような状況なんです。



  • うさちゃん
  • 2010/10/17 10:11 PM
うさちゃんさん、この度もご訪問ありがとうございます。

以前のコメントの繰り返しになってしまいますが、SLEの病勢は、白血球数のみでは分かりません。
白血球数のみでなく、その他の所見もみたうえで、総合的にステロイドの必要性の有無を判断することになると思います。

SLEの病勢を見る検査所見がどうであったのかも気になるところです。

なお、間接性肺炎は、間質性肺炎であっていますでしょうか。
  • あーちゃん
  • 2010/10/18 12:59 PM
あーちゃんさん
こんばんは

抗リン脂質抗体が弱陽性で、手足に網状皮班があります。

動脈血栓症の症状に網状皮班は入らないものなのでしょうか

あーちゃんさんのレポートでは網状皮班は静脈血栓症に区別されておりますがこれはどういった観点からなのでしょうか?

不勉強な為、稚拙な質問になってしまってすみません。

ご教授いただければ幸いです。

  • hiroko
  • 2011/02/01 10:04 PM
Hirokoさん、この度はご訪問ありがとうございます。
皮膚科領域は専門外になりますので、参考となる血栓止血学会のサイトを紹介させていただきます。

非学会員であっても、パスワード不要、無料で閲覧することができます。

http://www.jsth.org/publications/index3.html のページ中の、
「32 血栓止血異常と皮疹の種類・鑑別」が参考になると思います。

正確には、静脈も動脈もあるようです。

以上、回答の代わりになっていますでしょうか。
  • あーちゃん
  • 2011/02/02 8:48 AM
あーちゃんさん
こんばんわ!


ご返答ありがとうございました。

度々で恐縮ですが、重ねて質問させていただいてよろしいでしょうか?

1)私は現在未婚で、特定のパートナーもまだいません。網状皮班の広がりから、アスピリンからワーファリンに切り替えようかと検討中です。この場合、もし妊娠を希望する場合はワーファリンを一端中止することになると思うのですが、注意点はありますでしょうか?

それとも、ワーファリンを開始するのであれば妊娠は諦めた方がいいのでしょうか?潰瘍等はできていないので、アスピリンで粘るという方法もあると思うのですが…

ワーファリンを飲んでいて(妊娠前に中止し)、妊娠・出産した方はいらっしゃるのでしょうか?同じ未婚の女性で網状皮班がある方がどうしていらっしゃるのか気になります。


2)この病気の症状に「四肢壊疽」とあるのですが、これは早い段階で治療を開始すればある程度は防ぐことは可能なのでしょうか?
網状皮班が広がってしまうとつい悪い方向に考えてしまいがちなのですが…

(ちなみに、毎年夏に小さな潰瘍ができていたのですがアスピリンを開始してからはまだ潰瘍はできていません。)
  • hiroko
  • 2011/02/03 6:26 PM
Hirokoさん、この度もご訪問ありがとうございます。

「網状皮斑の広がりから、アスピリンからワーファリンに切り替えようかと検討中です」とのことですので、アスピリンを使用したけれども網状皮斑は改善しなかったということでしょうか。

網状皮斑のみでしょうか、皮膚潰瘍はないということですね。
また、体内に血栓は指摘されているでしょうか。
具体的には、下肢静脈エコー、脳MRIなどの検査をされているでしょうか。
これらの事情によっても、治療の考え方が変わってくると思います。

「妊娠を希望する場合はワーファリンを一旦中止することになると思うのですが、注意点はありますでしょうか?」
ご指摘のように、ワーファリンには催奇形性の副作用がありますので、挙児を希望されている女性には処方できません。
妊娠を希望する場合はワーファリンを一旦中止という考え方も理論的には成り立つかも知れませんが、リスクがありますので、私はしたことがありません。妊娠を希望する場合は、初めからワーファリンは処方しないようにしています。

「ワーファリンを開始するのであれば妊娠は諦めた方がいいのでしょうか?」というのは、私には違和感を感じます。妊娠を想定している場合には、ワーファリンは開始しない方が良いと言い換えたいところです。

「潰瘍等はできていないので、アスピリンで粘るという方法」あるいは、血管拡張作用のある抗血栓薬(プロサイリン、ドルナー、プレタールなど)に変更するという方法もあります。
プロサイリン、ドルナー、プレタールは、アスピリンやワーファリンと比較して、まだ新しい方のお薬になります。歴史が浅い分、催奇形性の有無は不明です。ただし、ワーファリンとは異なり、催奇形性の副作用が確立しているわけではないですので、ワーファリンよりもまだ抵抗が少ないです。とは言っても、プロサイリン、ドルナー、プレタール内服中は、妊娠を考えない方が無難とは思います。

「同じ未婚の女性で網状皮斑がある方がどうしていらっしゃるのか」
挙児希望がある場合には、ワーファリンは使用しないのが大原則になります。しかも、網状皮斑のみであり、血栓症がないのであればなおさらです。

「ちなみに、毎年夏に小さな潰瘍ができていたのですがアスピリンを開始してからはまだ潰瘍はできていません」ということであれば、アスピリンは効いているのではないでしょうか。

いろいろ書かせていただきましたが、私は少なくともワーファリンへの切り替えは積極的には行わない方が良いと感じました。

以上、分かる範囲内で書かせていただきました。
  • あーちゃん
  • 2011/02/08 6:35 PM
あーちゃん様

大変丁寧なお返事、本当にありがとうございます。
妊娠希望であればワーファリン服用は懸念すべき、ということで了解しました。

私からも質問のお返事をさせていただきたいと思います。

アスピリンを使用したけれども網状皮斑は改善しなかったということでしょうか。

→はい。潰瘍こそ防げたものの、網状皮班は増えています。

網状皮斑のみでしょうか、皮膚潰瘍はないということですね。

→はい。毎年夏に出来る潰瘍がアスピリン服用を開始した昨年は潰瘍はできませんでした。また今現在も出ていません。


また、体内に血栓は指摘されているでしょうか。
具体的には、下肢静脈エコー、脳MRIなどの検査をされているでしょうか。
これらの事情によっても、治療の考え方が変わってくると思います。

→下肢静脈エコーは調べておりませんが、皮膚生検、心エコー、肺シンチ、脳MRIは今のところ異常なしでした。

今回、ワーファリンに切り替えることになりそうな理由としては、第一に網状皮班の広がりと、もうひとつは最近の体調の異変(関節痛、筋肉痛、神経痛)があります。
血管炎の疑いから血液検査をしてみましたが、今のところ血管炎や膠原病ではないようでした。はたして抗リン脂質抗体症候群のみでもこのような症状(関節痛、筋肉痛、神経痛)は起きるのでしょうか?

また、網状皮班はアスピリンやワーファリンその他の血管拡張剤等で改善される方もいらっしゃるのでしょうか?
目に見える部分ですので、ついつい悲観的になってしまうのですが…
  • hiroko
  • 2011/02/08 8:45 PM
Hirokoさん、コメントありがとうございます。

「下肢静脈エコーは調べておりませんが」ということでしたら、是非されることを強くお勧めしたいと思います。抗リン脂質抗体症候群は、全身の動脈&静脈血栓がありうるのですが、その中でも、深部静脈血栓症は多いです。

深部静脈血栓症のチェックは、下肢静脈エコーが最も検査の精度が高いです。

「皮膚生検で異常なしでした」ということは、生検でも血栓は無かったということでしょうか。網状皮斑と矛盾するようにも感じますが、この点に関しての主治医の見解は如何だったでしょうか。

抗リン脂質抗体症候群のみで、関節痛、筋肉痛は、普通は考えられないです。神経痛はありえるかも知れませんが、それが抗リン脂質抗体症候群のためかどうかの判断は困難なことも多いです。

網状皮班はアスピリンやワーファリンその他の血管拡張剤等で改善される方はいらっしゃいます。

「目に見える部分ですので、ついつい悲観的になってしまうのですが…」とのお気持ちはとても理解できるのですが、一般論として目に見える部分の方が恐くないです。言い換えれば、目に見えない方が、恐いとも言えます。

弾性ストッキングは装着されていますでしょうか。皮膚潰瘍が過去にあったということであれば、弾性ストッキングは是非装着したいです。

以上、分かる範囲内で書かせていただきました。
  • あーちゃん
  • 2011/02/09 9:10 AM
あーちゃん様


丁寧なお返事本当にありがとうございます。

下肢静脈エコーによる検査、やってみたいと思います。

「皮膚生検で異常なしでした」ということは、生検でも血栓は無かったということでしょうか。

→皮膚生検による深部での血栓は認められなかった、ということだと思います。

抗リン脂質抗体症候群のみで、関節痛、筋肉痛は、普通は考えられないです。

→もしかしたら、何かの症状が疼いているのかもしれませんね。
定期的に血液検査はしているのでこのまま経過観察になると思います。。

網状皮班はアスピリンやワーファリンその他の血管拡張剤等で改善される方はいらっしゃいます。

→そうなんですね、では私の場合はアスピリンでは皮班の改善は無かったということなので違うものを試すことになるかもしれません。

「目に見える部分ですので、ついつい悲観的になってしまうのですが…」とのお気持ちはとても理解できるのですが、一般論として目に見える部分の方が恐くないです。言い換えれば、目に見えない方が、恐いとも言えます。

→そうですか。お風呂に入る度に皮班を直視しなければならず、悲観的になっていたのですが、「皮班が出来たのおかげで血栓症に注意できる」と考えを改めてみようと思います。ありがとうございます。

弾性ストッキングは装着されていますでしょうか。皮膚潰瘍が過去にあったということであれば、弾性ストッキングは是非装着したいです。

→毎年夏場に悪化しやすいので、春〜夏にかけて弾性ストッキングを履くようにしているのですが、やはり通年履くべきでしょうか?

毎回、質問を残してしまって申し訳ありません。
  • hiroko
  • 2011/02/09 12:15 PM
Hirokoさん、コメントありがとうございます。

弾性ストッキングは、通年、24時間(入浴時などを除く)が、最も理想的です。
いろいろな事情があり、なかなか理想通りにならないこともあると思いますが、できるだけ理想に近付けたいところです。
  • あーちゃん
  • 2011/02/09 1:17 PM
あーちゃん先生、こんばんは♪
もう、前回の訪問から10ヶ月も過ぎていました!
実は、また先週にステント留置術を受けました;
前回は、右腸骨動脈閉塞、
今回は、右外腸骨動脈狭窄でした。
術後のお薬は、
前回のオペから今年の5月まではワーファリンでしたが、
その後、アンプラークに変更になりました。
理由は、おそらくですが・・・
ちょうど、腸骨動脈あたりに大きな筋腫があるので、もしかしたら筋腫が動脈を圧迫している可能性もゼロではない(一般的には考えられないそうですが;)といわれ、私自身もそれを懸念している事と、
今年2月から白斑も発症し、漢方の先生に
「悪性腫瘍の場合も白斑が発症する事がある」と言われ、
ステロイドもまだ服用していないし、筋腫が肉腫に変性する前に摘出すべきかと思うようになり、主治医に「摘出するなら今がチャンスですよね?」と話したので、婦人科のオペを想定して下さって、アンプラークに変えられたのかもしれません。
でも、結果的にすぐにDダイマーの上昇、
PT−INRの減少がみうけられ、爬行も感じてきたので、診察を早めて頂いて下肢の血圧測定をうけたところ、今回狭窄がみつかりました。
今回もまた狭窄したにもかかわらず、
術後のお薬の種類は以前と変わらず、またワーファリンとアンプラークなので、
またどこか血管が詰ってこないか心配です。
それと、APSは私のように太い動脈が詰まるのは珍しい事と、
今回の狭窄は、ただ狭くなっているだけで、
血栓のつまりが原因ではなかったので、
主治医も首をかしげておられました・・・;;
でも、お薬の種類はまた以前と同じなので
またどこか詰りそうで不安が一杯です。

☆あーちゃん先生の見解はいかがでしょうか?
同じお薬にされますか?

☆主に腸骨動脈辺りが詰まる病気はありますか?

☆白斑についてなにか臨床経験はお有りですか?

現在、膠原病の他の症状は一応落ち着いていて、白血球も3000前後、抗体や他の数値も多少の変動はありますが、以前よりは良くはなっています。
あーちゃん先生のご意見をぜひ聞かせてください☆
よろしくお願い致します。


  • うさちゃん
  • 2011/08/06 10:56 PM
うさちゃんさん、この度もご訪問ありがとうございます。

以前も同じ質問をさせていただいたかも知れませんが、ワーファリン内服の理由はなんでしょうか。
閉塞性動脈硬化症(動脈の疾患)に対しては、ワーファリンは無効であるという報告があります。

ワーファリンは深部静脈血栓症など、静脈血栓症に対しては有効ですが、動脈血栓症に対しては効果は期待できないと考えるのが一般的です。

一方、アンプラークは動脈系の疾患に有効ですが、うさちゃんさんの病状を考えますとアンプラーク単剤では不安を感じます。
他の抗血小板療法と併用したいところです。

私であれば、アスピリン+プレタール併用療法を考慮するのではないかと思います(ワーファリンは使用しないと思います)。

ただし、私はうさちゃんさんのデータを全く拝見していませんので、私が承知していない重要な検査結果や病態がある場合は、話は別です。

特に、以下の検査結果を知りたいところです。もしまだしていない検査があれば、された方が良いと思います。
1) 脳MRI
2) 心エコー
3) 下肢静脈エコー、(造影胸部CT)
4) 眼科受診(眼底検査)
5) 抗カルジオリピン抗体(以下、血液検査です)
6) 抗カルジオリピン-β2GPI複合体
7) ループスアンチコアグラント

また、閉塞性動脈硬化症をきたしやすくなる内科疾患の有無も気になります。
具体的には、高血圧症、糖尿病、高コレステロール血症がないかどうか、喫煙がないかどうかなどです。


「主に腸骨動脈辺りが詰まる病気はありますか」まさに閉塞性動脈硬化症だと思います。

「白斑についてなにか臨床経験はお有りですか」すいませんが、この点は私は全く知識がありません。なお、白斑はどこにあるのでしょうか、範囲(大きさ)はどのくらいでしょうか。

なお、ワーファリンを中止にしたら、PT-INRが低下したとのことですが、これはワーファリンを中止したので当然です。病気が悪くなった訳ではありません。

ただし、ワーファリンを止めたらDダイマーが上昇したというのは気になります。具体的にいくつからいくつに上昇したのか数字は分かるでしょうか。


何となくですが、私が承知していない重要な病態があるような気がします。
主治医に「ワーファリンは閉塞性動脈硬化症には無効と書いてあったのですが、アスピリンではなく、ワーファリンの理由は何でしょうか?」と、ダイレクトに質問されては如何でしょうか。

以上、分かる範囲内で書かせていただきましたが、回答になっていますでしょうか。
  • あーちゃん
  • 2011/08/08 9:22 AM
あーちゃん先生、ご丁寧な回答を本当に有難うございます。
先ずは、あーちゃん先生からのご質問にお答えさせて頂きますと・・・(★は私からの質問です)

Q)ワーファリン内服の理由はなんでしょうか。
A)オペ後もダイレクトに「またワーファリンなんですか?それしかないのですか?」
っと、主治医に質問をしたところ、
「現在はワーファリンのみです。今、新しいワーファリンニ匹敵するお薬が開発中なので、
それが出たらそちらに変更します。」と、言われたのですが・・
具体的な理由が聞けません。(以前も同じ質問をしましたが、同じような答えでした;)  

★閉塞性動脈硬化症(動脈の疾患)に対しては、ワーファリンは無効であるという報告は、論文などに書かれているのですか?
主治医に具体的にもう一度聞いてみますので、
教えていただけますか?

ちなみに、私の膠原病内科の主治医も、ワーファリンは深部静脈血栓症など、静脈血栓症に対しては有効ですが、動脈血栓症に対しては一般的には使わないみたいだけど・・・。と、言われていました。

下記の検査結果は今回のオペ前後に受けた検査コメントで、
血液検査項目は去年7月のもので、以来はかっておりません;;
(今週金曜にSLE関係の外注検査項目と一緒に検査される予定です)
    
      ↓
1) 脳MRI→オペ前異常なし

2) 心エコー→首から足先までのエコーでしたので、心臓をピンポイントに受けたわけではありませんが・・オペ前は異常なしでした。

3) 下肢静脈エコー→上記と同時に行われましたが、異常なしでした。但し、全体的に血管が細いとコメントがありました。

(造影胸部)CT→オペ前後異常なし

4) 眼科受診(眼底検査)→少し緑内障傾向があり、視野検査を定期的に受けるよう言われました。

5) 抗カルジオリピン抗体

抗カルジオIgG抗体と同じ項目ですよね?

0.5

6) 抗カルジオリピン-β2GPI複合体

40.4


7) ループスアンチコアグラント

2.41


Q)閉塞塞性動脈硬化症をきたしやすくなる内科疾患の有無も気になりますとのことですが・・・

A)高血圧症、糖尿病、高コレステロール血症など、今のところ血液検査では指摘されたことがないです。
(現在は、膠原病内科で2、3週間毎に一度は採血しています)


Q)喫煙がないかどうかなどです。

A)禁煙歴1年です。(以前は1箱弱/1日くらい)


主に腸骨動脈辺りが詰まる病気とは、まさに閉塞性動脈硬化症だと思います
とのことですが・・・
★今回の狭窄は、血栓のつまりはほとんど無かったそうで、動脈硬化の方の血管にしては綺麗なぁ??と、主治医が首をひねっておられましので、動脈硬化以外だと、どんな病気の疑いがありそうでしょうか?
(去年の閉塞は明らかに血栓が詰まっていたそうですが・・今回は狭くなっているだけなので不思議だと言われました;)

Q)白斑はどこにあるのでしょうか、範囲(大きさ)はどのくらいでしょうか。

A)疎らな感じで場所はだいたい固まっていまして、うなじや首の付け根、両脇下、腰の辺り、足の付け根など、下着の締め付けるところ
にあります。
大きさはぼんやり1cmあるかないかのモノから、大きめで2cmくらいモノが散らばっています。
今年1月はじめに、白斑になった部分がただ凄く痒かったので、ついつい掻いていました。
その後、2月後半くらいから皮膚がポロポロフケのように粉が噴いて、白く白斑になっていきました。
現在は、皮膚科で週一回・白斑専門のエキシマという光治療中で、色付いてきた部分も出てきました。
膠原病内科で相談したところ、甲状腺の病気で白斑が発祥する場合もあるので、
皮膚科で血液検査を受けたところ、

TSHは3月5.76、T4は1.32
7月は3.58、1.16で下がっていました。
橋本病予備軍というところで、今は特に治療はしていません。

Q)ワーファリンを止めたらDダイマーが上昇したというのは気になります。具体的にいくつからいくつに上昇したのか数字は分かるでしょうか。

A)Dダイマーの数値は

今年2/25〜7/11まで6回/月
はかっていまして、
2月 0.1、
3月 0.7、
4月 0.8、
5月 0.9、
6月 1.1、
7月 1.9、
と、上昇しました。

私も、今のお薬も本当に大丈夫なのか不安ですし、ほかに病気ではないか懸念しておりますので、あーちゃん先生も「何となく承知していない重要な病態があるような気がします。」と感じられていら
  • うさちゃん
  • 2011/08/10 1:56 AM
うさちゃんさん、コメントありがとうございます。

「現在はワーファリンのみです。今、新しいワーファリンに匹敵するお薬が開発中なので、それが出たらそちらに変更します。」
やはり私には理解できません。うさちゃんさんは、心房細動という不整脈はないのですよね。
今年の3月に次世代のワーファリンとも言えるプラザキサという新薬が登場しました。プラザキサは心房細動が原因で脳梗塞になるのをふせぐお薬です。この目的では、今までワーファリンが使われてきましたが、プラザキサの方が効果がすぐれ、副作用が少ないという臨床試験の結果でした。
しかし、プラザキサは閉塞性動脈硬化症には無効と思われます(まだこのような臨床試験はありませんが、理論的にという意味です)。


「具体的な理由が聞けません。(以前も同じ質問をしましたが、同じような答えでした;)」
それでは、ワーファリンではなくアスピリンではダメなのでしょうかと質問されては如何でしょうか。 

「閉塞性動脈硬化症(動脈の疾患)に対しては、ワーファリンは無効であるという報告は、論文などに書かれているのですか?」
ございます。以下の44,45,46の記事をご覧いただけるでしょうか。
http://aachan1219.jugem.jp/?eid=4524


「膠原病内科の主治医も、ワーファリンは深部静脈血栓症など、静脈血栓症に対しては有効ですが、動脈血栓症に対しては一般的には使わないみたいだけど・・・。と、言われていました」
私も同感です。ごもっともなご意見です。場合によっては、膠原病の先生からワーファリンを処方されている先生に質問していただいては如何でしょうか(紹介状のようなかたちで)。

「抗カルジオリピン-β2GPI複合体 40.4」
これは私が承知している検査法と同じであれば明らかに上昇しています。
正常値はどう書いてあったでしょうか。

「ループスアンチコアグラント 2.41」
これも私が承知している検査法と同じであれば陽性だと思います。
正常値はどう書いてあったでしょうか。

「禁煙歴1年です。(以前は1箱弱/1日くらい)」
これはリスクになっています。
タイムマシーンにのって、最初からタバコを吸わなかった方が良かったですね。しかし、禁煙できて良かったと思います。今後は絶対に再開されないように、強く強くお願いいたします。


「今回の狭窄は、血栓のつまりはほとんど無かったそうで、動脈硬化の方の血管にしては綺麗なぁ??と、主治医が首をひねっておられましので、動脈硬化以外だと、どんな病気の疑いがありそうでしょうか?
(去年の閉塞は明らかに血栓が詰まっていたそうですが・・今回は狭くなっているだけなので不思議だと言われました;)」
実際に拝見していませんので良く分からないというのが正直なところですが、血管に炎症性変化があるのかも知れません。


白斑につき詳細に教えていただきありがとうございます。ただし、やはり私にとっては専門外でよく分かりませんでした。すいません。

Dダイマーの正常値は、施設、用いる試薬によって違っています。正常値はどう書いてあったでしょうか。ただし、私が想定しているような正常値であるとしますと、1.9というのはそれほど気にするような変化ではないように感じます。

以上、分かる範囲内で書かせていただきましたが、回答になっていますでしょうか。
  • あーちゃん
  • 2011/08/10 8:49 AM
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