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血栓症の臨床(図解)80:抗リン脂質抗体症候群と静脈血栓症

血栓症の臨床(図解)シリーズ
・血栓症の基礎:1234567891011121314
・抗血栓療法:15161718192021222324252627
・アスピリン vs. ワーファリン:
28293031323334353637383940
414243444546
・深部静脈血栓症/肺塞栓(DVT/PE):
4748495051525354555657585960
616263646566676869707172
・抗リン脂質抗体症候群(APS):
7374757677787980



昨日は、抗リン脂質抗体症候群(APS)における動脈血栓症の紹介をさせていただきました。本日は、静脈血栓症を紹介させていただきます。

上図には実は若干誤植があるのですが、目をつぶっていただければと思います。

深部静脈血栓症(DVT)、肺塞栓(PE)が最も多いのが分かります。
いくつか補足させていただきたいと思います。


1)四肢深部静脈血栓症:
四肢と書かれていますが、圧倒的に下肢が多いです。上肢も皆無ではありませんが、極めて少ないです。下肢の中でも、左下肢に若干多いことも良く知られています。

2)血栓性静脈炎(上図には誤植があります。こちらが正しいです):
これには、問題があります。
と言いますのは、血栓性静脈炎は通常は血栓性素因とは関係ないと考えるからです。
抗リン脂質抗体症候群の診断指針のなかでも、血栓性静脈炎は血栓症に含めないとあえて書かれているくらいです。
疫学調査で血栓性静脈炎がそれなりの%となった理由は、2つ考えられます。
一つは、抗リン脂質抗体症候群に、全く偶然血栓性静脈炎が合併していた可能性。
もう一つは、血栓性静脈炎と深部静脈血栓症の区別がつかない臨床医が疫学調査に加わった可能性です。
おそらく、後者ではないかと推測しています。
管理人がお会いする研修医の中では、両疾患が同じと考えている人が今まで多々おりました。

3)肺梗塞・塞栓
肺梗塞は極めて少ないと推測されます。肺組織は、肺動脈と気管支動脈の二重支配を受けていますので、梗塞にはなりにくいのです。ほとんどが、肺塞栓でしょう。

4)網状皮斑
この所見は大事にすべきと考えられます。数ある血栓症の中でも、網状皮斑は機能障害をきたしたり、致命症とはなりにくい病態です。網状皮斑という「見える身体所見」をきっかけに抗リン脂質抗体症候群の早期診断ができる可能性があるという意味でも意義深いものがあります。


なお、抗リン脂質抗体症候群のリンク集(← クリック)からも、関連記事をご覧いただけます。


(続く)

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  • 2017.09.26 Tuesday
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